童心選手権
こんにちは。
僕の同世代の方は皆さん仕事をしているかと思いますが、
僕もありがたいことに今の会社でまあまあ忙しく過ごしています。
毎日PC画面をスクロールする作業です。
さて。
僕もいつの間にやら三十路に腰まで浸かるくらいの年齢に差し掛かりましたが、
大学を卒業してからの時間がとてつもなく早く感じます。
そこで僕は思ったのです。
社会人として、且つ大人として慌ただしく過ごしているうちに、
皆が持っていた何か大切なものを忘れ去ってしまったのではないか。と。
そう、『童心』です。
人間は良くも悪くも忘れる生き物です。
がしかし、独創的かつ大人からすればどこか羨ましい感性は
いくつになっても忘れずに生きていたいものです。
大人になった今、少年時代に今一度立ち返り、
『童心』らしいものを発見しよう!という試みになります。
そのためにはまず外に出てみること。
第一に向かったのは小中学生時代によく遊んでいた、
家のすぐそばにある河原です。
ちょっと待てよ?(キムタク)
なにやら違和感を感じます。
当然この場所を知らない皆さんは何も感じないはずです。
毎日見ている僕だからこそ分かる違和感・・・
川が整然としすぎているんです。
しかもなんか工事の線が張ってある・・・
雑草やススキが伸びに伸びていた当時。
「なんだか丁度良さそうな木の棒」もあちらこちらに落ちており、
さながらRPGの最序盤のような感覚で河原を駆け回っていました。
当時はここで釣りもやっていました。
今ならどこからでも川辺ぎりぎりまで近づくことはできそうですし、
何だったら夏場は足を涼ませることもできそうです。
そしてこの川を越えるために掛かっている橋の内側・・・
これにも違和感を覚えます。
再塗装されてる・・・
昔は悪ガキが集まって落書きされ放題だったはずの橋の内側が
きれいなライトグリーンに染まっています。
しかも川の中にある支柱には昔流木が引っかかっており
流れが急になっていたり水深も今より深かったはずなのです。
こ、こんな川は僕の思い出にはない・・・
ざんねん!勇者の 冒険は ここで終わってしまった!
いきなり出鼻をくじかれましたが、
これしきのことでボツにするわけにはいきません。
気を取り直して考えてみました。
「子供の頃から大好きな動物に触れ合える場所に行ってみよう」
ブログのためという恣意的、打算的な考えは排除し、
自分の幼少の頃から好きなもの、こと=童心と捉えた僕は
小学生時代に遠足に行ったことのある地元のテーマパークへ向かいました。
ここならウサギやミニチュアホースがいる!
そしてあの頃の童心が分かるはず!
車を走らせて10分ほど・・・
到着しました。
あれ、駐車場に入れない・・・?
へ、閉園!!!?
なんてこった。既に閉園されていました。
休園などではなく閉園です。
これは万事休すか・・・?
と思ったその矢先
そう、童心といえば小学校。
学校は少年時代の生活そのもの。
行けば何か見つかるはずです。
車を飛ばし母校へと赴きました。
わ、我が学び舎!!!?
大変です。母校が跡形も無くなっていました。
確かに僕が在学時から
「近い将来町内全校が統合される」
という話は聞いていたのですが、それでも
「体育館だけは残す」
と言われていたのでこの現実はかなり衝撃的なものです。
これは参りました。
さて本格的に選択肢がなくなり、途方に暮れたまま家路についたのですが
部屋であるものを発見しました。
扇子ですね。
これ、何に使っていたのかというと、
僕が通っていた母校では子供神楽を踊ることが当時の総合学習の一環であり、
学校の伝統として受け継がれていたのです。
ボロッ!!しかも骨組みも半分くらい消失してる。
いや、これは努力の賜物なのです。
骨組みに付いているネジは本来はただのプラスチックのはずだったかと記憶していますが練習を重ねる内に壊れてしまうため、用務員さんなどにお願いして
ネジとナットで留めてもらって処置していたんです。
紙が破れているのはただの経年による劣化ではなく、
この紙部分を持って踊るために摩擦でどんどん破れていってしまうんですね。
勿論これは練習用の扇子なので行事や催事で使った本番用が別にあります。
いやあ、あの頃が懐かしいです。
さらにもう1つ見つけました。
こ、これはかの有名ながんばりノート!?
冬休み用と書いてありますがその名の通り、
冬休み中に1冊使い切って提出してね、という宿題ノートです。
どんな勉強してたんだっけなあ・・・
俳句詠んでた。
しかも2行使ってかさ増ししてやがる。
さていかがでしたでしょうか。
皆さんもこの窮屈な世の中で息詰まることが何かとあると思いますが、
一度自分の原点、昔を振り返ってみるのも良いかもしれません。
僕はこの記事を書く段階で
「なんか事件を起こそうとしている人が証拠隠滅のための現場選びしてるみたい」
という声があったので
「ああ、遺憾の意ってこういうことなんだなあ」
としみじみ思いました。
でも逆の発想で言えば、
「証拠を掴むために色んな場所を駆け巡る奔放な刑事」
とも捉えられませんか?
嫌なニュースばかりが報道される世の中で
こういう前向きな考え方も良いんじゃないかなと思います。
次世代を担う若い皆さんは是非警察官になって平和な世の中を保全しましょう。
それではまた。